【2012.04.19】 研究プロジェクト:第5回研究会の案内を追加致しました。
【2012.03.24】 学会誌『宗教と倫理』第12号に掲載される研究論文、研究ノートのご投稿を募集いたします。奮ってご応募ください。
【2012.03.22】 研究プロジェクト:第3回研究会の案内を追加致しました。
【2012.03.18】 研究プロジェクト:第2回研究会の案内を追加致しました。
【2012.02.20】 研究プロジェクト:第1回研究会(公開シンポジウム)の案内を追加致しました。
【2011.10.29】 学会誌『宗教と倫理』第11号(PDF)を追加致しました。
【2011.09.01】 宗教倫理学会第12回学術大会のプログラムを追加致しました。
研究プロジェクト2012-2013 「3.11以降の社会と宗教」 東日本大震災は、日本社会に未曾有の影響を及ぼした。3.11は、持続可能な復興支援のあり方だけでなく、未来社会におけるエネルギー政策とそれに連動する生活のあり方を我々に突きつけている。地震と津波という自然災害によって引き起こされた原発事故は、人間が作り出した技術とエネルギーを人間の手で制御できないというリスク社会の暗部を際立たせることになった。しかし、福島第一原発での事故は、もっぱら、何をもって安全とするかという技術的な側面から議論されてきており、原発の位置づけをめぐる倫理的な議論は、わが国では残念ながら十分に成熟しているとは言えない。 3.11の被害者を支えるボランティア活動と共に、原子力エネルギーを安易に受容してきたことの反省は、仏教をはじめとする宗教界においても広がりつつある。本学会でも、そうした活動から学んでいきたいと考えている。しかし、ただ反原発を唱えるだけでは、根本的な問題解決とはならないだろう。原発を拒否しながら、これまでと同じ生活レベルとそれを支えるエネルギー供給を要求することは、倫理的には矛盾している。エネルギー問題は、我々の生活のあり方や価値観そのものを問い直すことに他ならない。 本学会では、現代社会が抱える倫理的課題に取り組んでいくという設立の趣旨にのっとり、「3.11以降の社会と宗教」を本年度の研究テーマとして設定する。日本の宗教伝統は、自然と人間、人間と人間との関わりについて、確かに多くの知恵を蓄積している。しかし、伝統的な知恵を紐解くだけでは、高度な技術によって管理され、同時に人間関係が急速に変化している現代社会に対し、必ずしも適切な倫理的指針を提供することはできない。宗教伝統や教義を批判的に検証しながら、それを、日本社会が今直面している課題に対して、どのように生かすことができるのか、を問うていきたい。 このような目的のため、本年度の研究プロジェクトでは、(1)宗教者による復興支援・宗教の社会貢献という側面と、(2)原子力エネルギーに対する宗教倫理的考察という側面を交えながら、長期的な問題解決のための最初の一歩を踏み出したいと考えている。